◆2006/08/26 更新◆
７月８日（土）
Ｗ杯の話。
ボールの変更により、ミドルシュートが注目された今大会だが、勝ち上がったチームはミドルシュートに頼っていない。準々決勝ブラジル戦のアンリ（仏）、準決勝ドイツ戦のイタリアの２得点いずれもペナルティエリア内でのコントロールされたシュートである。ボールを素早く動かして、フィニッシュはワンタッチ。
サッカーの本質は変わっていない。
渾身の力でミドルシュートを狙ったり、少しでもＤＦより高くジャンプしてヘディングを叩き込もうとしなくてもゴールは奪える。
７月１０日（月）
決勝はイタリア×フランス。
フランスの中盤のディフェンスが強力で、イタリアは攻撃が組み立てられない。トッティが完全に抑え込まれていた。対して、フランスの攻撃も単発で前線のアンリ頼り。
ジダンの頭突き、退場でゲームとしての面白みは消えた。
振り返ってみると、「ヨーロッパのヨーロッパによるヨーロッパのための大会」であったと云える。
マテラッティの暴言もジダンの退場も面白くない決勝も、ヨーロッパサッカーでは「よくあること」。
つまらない大会だったとは思わない。
優勝したイタリアは見事であった。
勝ち方を知っている。
とにかくゴールを割らせない。体に染み付いた技術と頑強な肉体、チーム内でのディフェンス意識の統一。あとは相手チームの集中力の切れ目（試合の流れの中での攻め時）を狙ってゴールを決める。
日本が目指しているサッカーでないことだけは間違いない。
７月１３日（木）
新宿プラザで『Ｍ：ｉ：V』。
シリーズを振り返ると、１作目は脚本がよかったことがわかる。
ネタバレになるので詳しくは書けないけど、ハリウッドの常道からはずれていて、作品全体にダークな雰囲気が漂い、苦味のあるアクション映画に仕上がっていた。
本作のトム・クルーズも相変わらずアクションは見事で、抜群の運動神経を披露しているけど、それだけ。脚本に問題があっても、アクションは見応えがあった第２作（監督ジョン・ウー）と比べても、苦しい。
唯一の見所は敵役のフィリップ・シーモア・ホフマンの怪演。
７月１６日（日）
『チョコレートコスモス』（恩田陸著 毎日新聞社）読了。
天才演劇少女もの。
物語の大半を占めるのは、女優たちのオーディション。
与えられたシチュエーションに、それぞれの女優たちが自分なりの解答をぶつけていく。
天才を描くのは難しい。
主人公の天才ぶりをごまかさないで、真正面から描き切った恩田陸のアイディアと筆力は称賛に値する。
熱いです。ただひたすらに熱いです。
芝居好きは必読。
もちろん『ガラスの仮面』ファンも必読。
７月２２日（土）
ついにパソコンが壊れる。
これは買い換えるしかないな。
７月２６日（水）
誰もが他人の恋愛については評論家になれる。自分の恋愛においては道化にしかなれないのに。
７月３１日（月）
新宿東口ヨドバシカメラにてノートＰＣを購入。
接続環境がダイヤルアップであることを店員に話したところ、珍獣でも見るような目で見られた。
ほっといてくれ。