◆2006/03/03 更新◆
１２月１日（木）
下北沢ザ・スズナリにて『ＳＭＯＫＥ〜ＬＯＮＧ ＶＥＲＳＩＯＮ〜』（作・音楽 ケラリーノ・サンドロヴィッチ／演出 天野天街／芸術監督 流山児祥）。
なんとも悪趣味な脚本（安易な殺人、人食ｅｔｃ．）。
１時間５０分の上演時間に登場人物が３０人以上。元々は短編用の脚本を長編にリライトしたこと自体に無理があったように思える。完全にちらかっている。フジテレビの“消滅”みたいなちょっとしたフックはあるんだけど、メインのプロットに全然絡んでこない。舞台上のガチャガチャした賑やかさを楽しめばいいのだろう。
１２月１０日（土）
人はなりたい自分にしかなれない。
イメージするところから始まる。
１２月１５日（木）
下北沢ＯＦＦ・ＯＦＦシアターにて『リタの教育』（作 ウィリー・ラッセル／演出 高瀬久男）。
二人芝居。
社会人向けの教養講座をもつことになった教授（アル中）と生徒である美容師（主婦）。
学ぶことで人生は変えられるという古典的なビルドゥングスロマン。
アル中が原因で職を失いつつある（？）教授は「人生の落伍者」である一方で、生徒の主婦が教養を身につけることで世界をひろげていくことの対比。
１２月２０日（火）
休日出勤。
夜は仕事飲み（ｉｎ荻窪）。
１２月２５日（日）
『シャングリ・ラ』（池上永一著 角川書店）読了。
広げに広げた大風呂敷をたたんでみせた筆力が見事。
とにかく力のある作家です。
あの「種明かし」が政治的にどうなのかは別として。
『コインロッカー・ベイビーズ』、『サウンドトラック』の系譜に連なる「東京小説」。
１２月２７日（火）
風は強いが晴れている。東京はもう何週間雨が降っていないのだろう。
昼から渋谷へ。
１３時半の『歓びを歌にのせて』に入ろうとしたところ満席。
予定を変更してシアターＮへ。『ブレイキング・ニュース』を観る。
観客は５人。
緊張感が足りないのは人質の描写が原因。
ダメな父親と生意気な子ども。人質の恐怖が伝わらない。追い詰められている犯人達に切迫感が感じられなくなっている。
１２月２９日（木）
ユナイテッドアローズ原宿本店のプレセールへ。
開場は１５時。３０分前に着いて正解。
バーゲンは嫌いなのだが、必需品を買うのにはいい。
買ったもの。スーツ用のシャツ３枚（ホワイト、ブルー、ライトブルー）、ストライプのネクタイ２本（ネイビーとターコイズブルー、ブラウン） 。
１２月３０日（金）
『さくら』（西加奈子著 小学館）読了。
ささやかなエピソードの積み重ねから明らかにされていく家族の過去。
ある家族のちいさな物語が、大きな世界につながるラストが素晴らしい。
１２月３１日（土）
一年が終わる。
東京生活も３年を突破。
人生はわからない。
わからないから面白い。
職場の納会、二次会の後、靖国通りの飲み屋で年越し。
そのまま明治神宮へ初詣。
さよなら２００５年。
後悔はいくらでもできる。
反省したら、前へ進め。
さあ来い、２００６年。