◆2004/09/05 更新◆
８月１日（日）
忘れない内に７月の話題を。
『かってに改蔵』（少年サンデー連載）が完結。
ナニでアレな人がいかにして現実に帰還するか、という永野のりこ的なテーマが浮かび上がる最終回に茫然。
主人公達が“世界”に触れる瞬間は感動的。
８月５日（木）
新宿武蔵野館２で『ぼくセザール１０歳半１ｍ３９ｃｍ』。
ケータイ、ユーロスター、ポップミュージック……ヨーロッパのリアルな「いま」が見える。
「子ども」映画の好きな人はどうぞ。
８月１０日（火）
『街場の現代思想』（内田樹著・ＮＴＴ出版）読了。
内田樹の書いたものを読んでいると、元気が出てくる。
それは、現代日本が抱える構造的な問題がクリアになっていくからである。
歯切れの良い文章で、現代日本の問題点を切りまくる本書も、相変わらず痛快。
仕事、お金、結婚……若者の眼前に横たわるシリアスな問いに、精確な論証で答えていく。
語り口は柔らかいけれど、言っている事は結構過激、でも攻撃的になりすぎない品の良さが漂う。
「あまり言う人がいないから言っておくが、『向上心は必ずしも人を幸福にしない』。」（７１ページ）。
「私たちは恋愛においても結婚においても、必ず『悪い方に舵を切る』癖がある。」（１７５ページ）。
「倫理的でない人間というのは、『全員が自分みたいな人間ばかりになった社会』の風景を想像できない人間のことである。」（２２３ページ）。
バブル崩壊、「失われた１０年」以後の「いま」を生きる若者のための人生のサブテキスト。
「いま、すぐ」読んでおくことに価値がある１冊。
８月１９日（木）
新宿東急で『マッハ！』。
とりあえずストーリーはどうでもよい。
人間離れした超絶アクションが圧倒的。
バンコク市内を逃げ回るシーンはアクション映画史上に残る山場。
脱力感漂うサビが妙に耳に残るテーマソングがたまりません。
８月２５日（水）
夏が終わった。
うまくいかないことを嘆いても始まらない。
とりあえず夜は明ける。
人生は続く。
８月２６日（木）
昼頃、起床。
洗濯の後、外出。
アパートの更新手続き（今秋で丸２年）をしてから、近所の旅行代理店で来月の休暇のために沖縄行きのチケットを手配する。
午後は、バンプ・オブ・チキンの新作『ユグドラシル』を聴きながら、ひたすら半月後のワークショップに向けての資料作り。
９月は上旬に決算、中旬に飛び入りのワークショップを控えた過密スケジュールだけど、これを乗り切れば、月末は遅い夏休みを使って沖縄だっ。
『ユグドラシル』、すごくいい。
異様にテンションの高い大作『ｊｕｐｉｔｅｒ』の次にこれほどのものを作ってしまうことに、圧倒的な力量を感じる。
孤独と諦念、絶望と希望のあいだを駆け抜ける歌詞を黙示録的なメロディラインに乗せて、バンプの世界へと聴く者を引きずり込む。
攻撃的なサウンドと細やかな音作りの両立。
４曲目の『ギルド』は必聴。
８月２８日（土）
夏は過ぎ去った。
夜になると涼しげな風が、秋の訪れを告げる。
８月２９日（日）
亜熱帯を思わせる東京の暑さは祝祭的だ。
参加できないカーニバル。
８月３０日（月）
休日だが、日中は出勤。
段取りがつく。
夜中より激しい雨。
来月の休暇についてのちょっとした思いつき。
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