◆2003/10/30 更新◆
１０月１５日（水）
新宿シネマミラノで『マッチスティック・メン』。
予備知識なしで観るのがおすすめ。
というわけで、これ以上は何も書かない方がいいんだけど、ひとつだけ。
人は自分の見たいものを見る。
劇中の主人公の台詞。
「妄想をかき立てさせろ」
１０月２７日（月）
新宿東急で『インファナル・アフェア』。
チョイ役ながら鮮烈な印象を残すケリー・チャン。
ハリウッドが映画化したら、潜入捜査官（トニー・レオン）と精神科医（ケリー・チャン）のエピソードをふくらませて、もっとメロウな展開にするんだろうけど、そうしないのが、香港流。
どこまでもストイックな男の物語。
主演２人の色気が圧倒的。
脚本にひとつだけミスがあるけど、そこさえ目をつぶれば、緊密に練りこまれたストーリーは緊張感があって、素晴らしい。
１０月３０日（木）
新宿ピカデリー１で『キル・ビル Ｖｏｌ．１』。
『マトリックス』、『ロード・オブ・ザ・リング』そして『キル・ビル』。
どれも正真正銘のオタク映画。
オタク作品が時代の最先端みたいな受けとられ方をされることに、今さらながら軽い憤りめいたものを感じる。“若者文化”において最下層の存在であったオタク（の文化）がもてはやされる現実ってどーなんでしょう？ 紀里谷和明（宇多田ヒカルの旦那）がキャシャーン（！）撮るし。
ま、そんな子供じみた感傷は置いといて。
本作は超『おバカな』映画。
確信犯的に仕掛けられた数々の引用とベタベタな演出が、メチャクチャ楽しい。
主人公に黄色のトラックスーツ（『死亡遊戯』のブルース・リー）を着せるセンスに脱帽。
日本人が観たら、（色々な意味で）爆笑必至。
必見。
ホントだよ。