◆2011/11/25 更新◆
４月１日（金）
空気から冷たさが消え、一気に暖かくなる。
街のそこかしこで桜が咲いており、道行く人はみな春の装いである。
並木坂で髪を切り、ビューティ＆ユースでダークグリーンのカーゴパンツを買う。
夜、牛肉２５０ｇとニンニク、ピーマン、ネギを炒めて食す。
ＮＨＫのニュースで「東日本大震災」という呼称を政府が採用したことを知る。
４月１２日（火）
春まっさかりである。
葉桜が目立つ。
上通のＮｅｗ−ｓへ。
シップスでマジェスティックオムの半袖のヘンリーネックカットソーを購入。２枚仕立てでインに白Ｔを重ねてある。表地は濃いブルー。
グリーンレーベルでＶネックのＴシャツ。明るいブルー。
『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』を読み始めた。
熊本に来たのも何かの縁である。
２３巻読了。
以下、ざっくばらんに感じたことを列挙する。
ルフィは“成長しない主人公”だ。
ときにそれを揶揄されたりもしているようだが、“成長しない”というよりも、初めから内面が成熟しているといった方が正確だと思う。
それ故、主人公の未熟さ（誤った判断）が引き起こす展開にイライラさせられるようなことは皆無に近い（方向音痴だけど）。
また人を見る目が的確であり、決して見誤ることがない。
主人公の安定した振る舞いがもたらす読み心地は、少年漫画としては極めて珍しい。
ロードノベルにしてパーティストーリー。
パーティのメンバーは、みんなそれが好きで仕方がないというものを持っている（ゾロは体を鍛えて剣の腕を磨くこと、サンジは誰かのために料理を作ること、ナミはお金を貯めること、ウソップは何かを作ること…というように）。
では、ルフィは？
「海賊王になる」というのは目的であって、好きなことではない。
ルフィは「誰かのために戦うこと」が好きなのだ。
ルフィは常に自分のケンカではなく、他の誰かのための代理戦争を戦っている。
他人のためには指一本動かすつもりがないクロコダイル（物語序盤の最大の敵役）とは対照的である。
つまり、ルフィは王なのだ。
ウソップのこと。
弱虫で泣き虫、さらにウソつき。実際戦うと他のメンバーとは大きく見劣りするぐらい戦闘力は低い。
『ＯＰ』における未熟さを一身に引き受けている彼の存在は、何を意味するのか？
これは、知り合いのOP読みの意見だが、「ウソップは、ジェロニモでありポップである」とのこと。
超人や達人たちがひしめき合う世界の中での、唯一の普通人としての役割が彼には与えられている。
それゆえ、彼の感覚に読者も共振しやすい。
ウソップがびびっているとき、読者もまたびびっている。ウソップが泣くとき、読者も泣き、ウソップが怒るとき、読者も怒る。
ウソップは、麦わらの一味の冒険に同行する読者自身の姿なのだ。
それにしても「アラバスタ編」はすごい。
主人公たち麦わらの一味、クロコダイル率いるバロックワークス、反乱軍、国王側……これらの勢力のさまざまな思惑が絡まり合いながら、複数の場所で同時に進行している事態がクライマックスに向けてなだれこんでいく圧巻の展開。
コマ割りのスピード感、見得の切り方も抜群（王都に突入した麦わらの一味が敵を欺くくだりとか）。
少年漫画として至高の極みに到達している。
４月１３日（水）
BSが映るTVとレコーダーを買ったことで、ものすごい勢いで録画が増えている。
毎日２、３時間のペースでたまっていく感じ。
「欧州鉄道の旅」「ゆらり散歩世界の街角」「地球百景・ヨーロッパ古城散歩」「美の巨人たち」「トラベリックスV」「クラシックホテル憧憬」……そしてもちろん、俺が最も愛する「世界ふれあい街歩き」。
とても全部は見られない。
録るペースを落とそう。番組を厳選するのだ。
４月２０日（水）
そのことから何を得るかが、その人の吸収力だ。
それをその後に活かす力が学習能力。
４月２９日（金）
『ＯＮＥＰＩＥＣＥ』のこと。
主人公ルフィの心理描写は徹底的に排除されている。
内面が決して描かれない主人公。
物語の視点は常にルフィの外にある。
それ故、読者にとってルフィは謎の多い主人公である。
２０１１年５月以降の日記は、こちらに移行致しました⇒空飛ぶ茶房スクラップ通信（ｂｌｏｇ版）