◆2011/04/08 更新◆
８月９日（日）
所用を済ませた後、夕方の新宿へ。
バルト９の１８：５０の回の『サマーウォーズ』のチケットをあらかじめ購入しておいた。
この回のチケットは開場２０分前に完売。
夏休み＆お盆前＆日曜日の夜。
こんなに混んだ映画館は久し振り。
オタク向けでも子ども向けでもない、一般向けのアニメ映画を作ることができる稀有な存在としての地位を細田守は確立しつつある。ジブリ、ディズニーとは別路線の「細田ブランド」。
この集客力はただごとではない。
登場人物の数を絞って徹底的にミニマムな物語を描いた前作『時をかける少女』から一転、キャラクターの数を増やして世界規模の危機を展開させる。
コンピュータネットワークを人々のつながりを阻害させるものではなく、個々人をつなぐツールとして描く。
人と人のつながりこそが人間の強さであるとした本作は、一見オタク的フレームにはめ込まれながら（よい意味で）一般的な作品になっている。
二重、三重に組み立てられたクライマックスは物語の定型でありながら、極めて完成度が高い。
葛藤（コンフリクト）を抱えたキャラクターが順番に活躍して最後を締めるのは主人公。
肉体的強度に頼らない男子の主人公は極めて稀（数学オリンピック日本代表になりそこねた高校生）。
新しいけど懐かしい細田節に感涙。
日本の夏の原風景。
日本の夏は死者の夏、弔う夏。
オープニングが素晴らしい反面、エンディングのスタッフロールは物足りなさが残る。
上映中に地震発生。
フィルムの切り替えに時間がかかることが２回あった。
映画を観るという行為はひとつの体験、経験だ。
それ故、（厳密な意味では）同じ映画は二度と観ることはできない。
俺にとっての『サマーウォーズ』は、途中で２回画面が止まったものだ（嫌味ではなく）。
８月１４日（金）
夜、TVで『火垂るの墓』を観ていて、『サマーウォーズ』とテーマが共振していることに気付く。
（人々の）連帯と（みんなで囲む）食卓の大切さを描く『サマーウォーズ』は、孤立と空腹の残酷さを描いた『火垂るの墓』の裏返しだ。
東京で暮らす最後の日。
６年１１ヶ月の東京暮らしが終わる。
世界有数のメトロポリス。
超巨大なテーマパーク。
祝祭的空間。
バブル崩壊、失われた１０年を経てなお、この街は高度資本主義社会の集積体としての繁栄と狂騒と儚さを持ち続けていた。
８月１５日（土）
９時クロネコが引越しの荷造り開始。
１６時３０分羽田発のANAで福岡へ。
福岡市内泊。
８月１６日（日）
福岡市内泊。
８月１７日（月）
１７時１４分博多発のリレーつばめで熊本へ。
熊本市内泊。
８月１８日（火）
１４時引越しの荷物が着荷。
熊本での生活が始まる。
８月２３日（日）
誰もが人生は順調ではない。