◆2009/06/28 更新◆
３月２日（月）
あと２つか３つ歯車がズレたら、日本にもスラムが発生するだろう。
インドや東南アジアのように。
３月３日（火）
桃の節句だというのに真冬並みの寒さ。
ケーブルＴＶの邦楽ランキング番組を流しながら、終日自宅にて書類仕事。
途中、乾燥機を使うためにコインランドリーまで２往復。
夕方より雨、やがてみぞれ。
朝食は洋食屋でカキフライとハンバーグ。
昼食はとんこつラーメン、玉子入り。
夕食は定食屋でしょうが焼き。
３月６日（金）
朝から激しい雨。
ジムに行き、パスタ屋でエビとタコとイカのペペロンチーノ。
以前から気になっていたおやき屋で小倉とりんごクリームを買う。
薄めに仕立てられた皮はしっとりと柔らかく、中の餡、クリームはまろやかでクセがない。
３月１０日（火）
快晴。
突然、春めく。
昨日まではウールのコートにマフラーが必要だったのが嘘のよう。
薄手のセーターにレザージャケットをはおり、街へ出る。
原宿で髪を切り、副都心線で新宿へ。
伊勢丹地下でホワイトデーの買出し。
夜は青山円形劇場で『グリング第１７回公演 吸血鬼』（作・演出 青木豪）。
大学時代の彼女が死んだ。ボロアパートの一室でアルコールの過剰摂取により。
仕事にやりがいを持って、バリバリ働いていたはずの彼女がなぜ？
主人公（脚本を書いて生計を立てている）は死の直前の彼女の身辺を調べ始めるが……。
母と娘の葛藤、主人公の未熟さを描きながらセンセーショナルな展開をみせる物語がたどり着く結末は？
正しく人を見ることができない者は、正しく人とつながることはできないし、正しく生きることもできない。
希望はある。生きている限りは。
逆に言えば、そこにしか希望はない。
いま、生きているというその一点にしか。
ひとつのシーンに重層的な意味を持たせるのは演劇の得意とするところ。
舞台というのは映画その他の映像メディアと比して小道具、大道具ともにリアリティを重視しない。“そのもののつもり”で役者は振る舞い、観客は受け止める。
抽象的な要素によって作品世界が構成されている。
簡略化された事物で場面が作られている省略された世界であるが故に、時間と空間を越えることに違和感が生まれにくい。
ある人物が同時に別の人物として台詞をしゃべったり、過去であって現在でもあるみたいなシーンが作りやすい。
映画で同じことをやると空想的、妄想的な側面が強くなりすぎる。
で、何が言いたいかというと、ラストの夜の公園がこれだと思う。
あのシーンの彼女は、意識だけが時間をさかのぼって、彼と再会した夜に戻っているのではないか？
彼女はこれから何が起こるか知っている。
自分は彼を助けられないだろうことも気付いている。
その残酷さに彼女は涙を流す。
正しい選択肢がわからない人生の残酷さに。
無論、これは俺の勝手な思い込みであり、このシーンは単なるカットバックであって、あの夜、彼のアパートに行く前に起こった出来事として解釈するのが素直な読みであろう。
だけど、俺の目にはあの時の彼女はこれから何が起こるか知っているように見えた。
無力感に打ちひしがれて涙を流したように見えた。
劇場を出ると、日中とは一転、気温が下がる。
風が冷たい。
３月１３日（金）
晴れ。
ジム。
遅い昼食を中野のパスタ屋で、エビとツナとほうれん草のトマトソース。
有楽町へ。
ＴＯＨＯシネマズスカラ座の夕方の回で『オーストラリア』。
あらかじめネットでチケットを買っておいたのだが、座席が指定できるので大変便利。
金曜６時の回としては空いている。
大画面で観るのが正解。
脚本の細かいつなぎに雑なところはあるものの、画面の力で押し切られてしまう。
主演ふたり（二コール・キッドマン×ヒュー・ジャックマン）のいい意味で漫画っぽい演技と啓蒙的なストーリー展開が昔のＴＶアニメみたい。大人向けの「名作劇場」のような趣。
舞台となるオーストラリアの雄大で圧倒的な自然美に対抗できるのは主演ふたりのカリスマ性があってこそ。
ふたりとも“大画面に映える役者”である。
古き良きハリウッド映画を彷彿させるスペクタクル。
牛追いのシーンが圧巻。
ロマンチックでノスタルジーに満ちたプロットを現代的なセンスでみせるバズ・ラーマンの真骨頂。
３月１７日（火）
先月買ったエコバッグの使い勝手がいい。
ちょっと近所に用事があるとき（つまりは電車に乗らないような）、新聞や読みかけの本、小銭入れなんかを放り込んで出かけるのにちょうどいい。
３月２０日（金）
人生はトーナメントではなくリーグ戦だ。
一回戦で半数が姿を消すのがトーナメントのルール。
人生はここがダメならあそこ、こっちがうまくいかなかったらあっちで再挑戦できるものだ。
夜のスポーツニュースで。
サッカーにおける美しいフィニッシュはビリヤードのようだ。
バルサのゴールシーンを見ていて思った。
３月３１日（火）
近所のカフェで遅い昼食。
鶏のストーブ煮込み、ジャガイモのグラタン添え。
下背部が緊張しているので、久し振りに昔なじみの整体に行く。
新宿の無印良品で春物のストールと麻のシーツを買う。