◆2008/06/07 更新◆
５月２日（金）
曇り。
風邪をこじらせていたが、ようやく回復に向かいつつある。
銀座へ。シャンテシネ１で『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を観る。
大変、年齢層が高い。入りは８割以上。
富や名誉や社会的地位を求めているように見えて、それを手にしても幸せではない。
『アビエイター』を観たときにも感じたけど、アメリカ人は結局何が欲しいんだろう？ 何を欲望しているのか？
神経症的な弦楽器のフレーズが耳に残る。
５月６日（火）
快晴。初夏の訪れを告げる陽射し。
高円寺のドトールでミラノサンドとアイスティー。原宿で髪を切り、明治通りを下って渋谷へ。東急ハンズでハンガーを２本と木製の洗濯はさみを２ダース。
高円寺に戻って、北口の洋食屋でチキンソテー。時間の止まったような店内。入り口の脇にピンクの公衆電話がある。
５月１６日（金）
晴れ。
渋谷ユーロスペース２で『モンテーニュ通りのカフェ』。
年齢層が高い。
富を求めて様々なものを犠牲にした結果、狂気の中に閉じこもっていく『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の主人公と、富や名誉を捨てて自分の人生を取り戻そうとする『モンテーニュ通りのカフェ』の登場人物は、アメリカ人とフランス人の人生観の対比に見えて興味深い。
５月１８日（日）
『グイン・サーガ １２０巻 旅立つマリニア』読了。
小説の読み方は読者に委ねられている。しかし「何を書くか」は作者の支配下にある（当たり前だけど）。『グイン・サーガ』は終わらない。それが作者の選択。あるいは作者の意図を離れて物語が勝手に動き出したのなら、物語自体が終わることを拒否したのだ。それがグイン・サーガの運命だった。読者である限り、終わらない物語を許すしかない。
「○○○○が大きくなるまでは、どうあってももたないかなあ、（後略）」１１９巻あとがきより ※伏字は筆者
では、こうしよう。９４巻の３０９ページを開いて、最後の行の左横に書き込むのだ。「第１部 完」と。
第２部がうやむやになるのはよくあることさ。
最後は、年表だな。
巻頭の地図上の国名および都市名がいまだに変わらないのが落ち着かない。なんとかしてほしい。
５月２７日（火）
午前、用事をひとつすませてから、渋谷へ。
文化村通りのフレッシュネスバーガーでベーコンオムレツバーガー、フライドポテト、チャイ、レーズンドーナツ。
シネクイントで『アフタースクール』。
客の入りは５割程度。
何も書かないことがこの映画に対する最大の敬意。
前作『運命じゃない人』のような洒脱さはないが、ストーリーは◎。
プログラムにはシナリオが収められているので、必ず買うこと。
５月３０日（金）
朝、雨。
午後、渋谷へ。
パルコ劇場で『恐竜と隣人のポルカ』（作・演出 後藤ひろひと）。
幼馴染が暮らす隣り合う２軒の家。一方の家の庭から恐竜の化石が見つかったことから始まる徹底的なドタバタ。笑いました。