◆2008/02/26 更新◆
１０月１日（月）
人生のピークはいつだって明日から。
１０月１１日（木）
彩の国さいたま芸術劇場で『オセロー』（作 Ｗ．シェイクスピア／演出 蜷川幸雄）。
最後列のせいだろうけど、イアゴー（高橋洋）の独白が聞き取りにくい。シェイクスピア劇において台詞が聞こえないのは致命的。デズデモーナを演じた蒼井優はいまひとつ。キャシオーと話すときの少女の無邪気さ、夫オセローの誤解を受けて動揺するさま……台詞をなぞっている印象しか残らない。もう少し突き抜けた何かを見たかった。
１０月１７日（水）
会社で用事をひとつすませてから、千代田線で乃木坂へ。国立新美術館で「フェルメール《牛乳を注ぐ女》とオランダ風俗画展」。
目玉である《牛乳を注ぐ女》が圧巻。画面右上の開放感（左の窓から差し込む光が当たっている）と左下の密度（テーブル上に器、パンかごなどが置かれている）の対比が天上界から下界を見下ろすような構図を連想させて、画面中央に立つ女性が注いでいるひと筋の牛乳に女神の恩寵のような意味を思わせる。画面全体に光が満ちていて、安らぎを与えてくれる。ショップで《デルフト眺望》のポストカードを購入。
１０月２５日（木）
明日何が起こるかはわからない。
とてつもない不幸がふりかかるかもしれない。
故に、いま幸福な者が最も幸福な者である。
１０月２９日（月）
洗濯をしてから渋谷へ。東急ハンズで来年の手帳を購入。
Ｂｕｎｋａｍｕｒａル・シネマ２で『この道は母へと続く』。
観客の年齢層が高い。俺、最年少？
はっきりした悪人のいない世界は、リアリティがある。
１０月３１日（水）
もしかしたら、幸せになることは一番簡単なことなのかもしれない。
本人が自分の意思で自分のことを「幸せだ」と思うことが幸せの定義とするならば。
逆に言うと、自分が「幸せだ」と感じない限り、決して幸福ではない。
幸福の定義において客観性は無意味である。
幸福は主観においてのみ決定される。
毎日を「つまらない」と思って過ごすことは、毎日を怠惰に過ごすのと同じくらいに（あるいはそれ以上に）もったいないことだ。人生の無駄遣い。その間にも人生のバースデーケーキは減り続けている。