◆2007/11/16 更新◆
８月２日（木）
人生のタイミングが最適かどうかなんてわからない。
無駄に過ごした時間なんかない。
８月９日（木）
色々なことがあったが、諸々のことに収束の道が見えてきた。良いことも残念なことも。
新宿のビームスで、セールのスーツを買う。グレイのざっくりとした生地。ラペルはやや細めで、ジャケット、パンツともにタイトなつくり。
８月１３日（月）
「ファースト・キス」。重たいテーマの割に軽薄な展開が面白い。
難病ものの変化形。病人とその恋人以外を主人公に設定したところが新鮮。ヒロイン（井上真央）が可愛くないところもよい。ヒロインが可憐で視聴者が感情移入しやすいキャラでは当たり前過ぎる。
８月１５日（水）
「ホタルノヒカリ」。綾瀬はるか演じる主人公のバカっぷりと上司（藤木直人）のツッコミが楽しい。藤木直人はコメディの方が光る人だと思う。
８月１６日（木）
新宿ミラノ１で『オーシャンズ１３』。
開場前に列ができていた。それでも、場内の入りは半分に満たない。客層は（意外にも）高い。若い観客は男子高校生のグループがひとつだけ。若い子はラブストーリーの方が観たい？
『１２』よりは面白いけど『１１』の展開の妙味には及ばず。『１３』はキャスト以外の見所がない。ストーリーがシンプル過ぎる。コン・ゲーム的要素がない。
８月２１日（火）
孤独に耐える力は誰も与えてくれない。
８月２３日（木）
新宿武蔵野館１で『天然コケッコー』。
原作のそよ（主人公）の図太さや、周囲の大人のドロッとした心情、子供たちの間の自我の摩擦は薄められ、ユートピア的共同体がスクリーン上に浮かび上がる。原作との比較は無意味であり、独立した作品として観るべき。
この映画の最も素晴らしいところは、少女漫画の本質的なテーマを抽出して見せたことである。
ラスト、主人公は「学校で過ごした時間」に別れを告げる。それは二度と戻ってこない、帰ることのできない時間だ。この先、主人公は外界へと足を踏み出すことで、世界に触れることになる。そこで様々な障害や困難に直面したとき、子供時代を過ごした「学校での時間」がそれらに立ち向かう力となる。
その力を与えるためにこそ少女漫画はある。
全ての少女に世界に立ち向かう勇気を。
この映画には少女漫画の根源的なテーマが表現されている。
夜は六本木へ。
俳優座で『猫と針』（作・恩田陸／演出・横内謙介）。
芝居を書いても恩田陸らしさは健在。風呂敷を広げるのは抜群に上手いけど、たたみ方は……。